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「第32回シールラベルコンテストラベル」結果発表

2022.11.29

2022年第32回シールラベルコンテストの結果発表を致します。
同コンテストには傘下の組合員、会友の内、49社82作品の応募があった。(前回は62社102作品)
第1次審査並びに第2次審査を経て、経済産業大臣賞1点、経済産業省商務情報政策局局長賞2点、一社日本印刷産業連合会会長賞2点、全日本シール印刷協賛会会長賞3点、全日本シール印刷協同組合連合会会長賞6点、技術特許委員会賞1点、優秀賞12点が決定した。
最高賞の経済産業大臣賞には精英堂印刷鰍フオフセット部門の作品が受賞し、同社は3年連続8回目の受賞となった。
コンテストの結果表、講評、主な作品データは、『コンテスト』欄の『第32回』をご覧下さい。

第32回シールラベルコンテスト応募状況(確定版)

応募社数 49社(62社) 作品数 82作品(102作品)
自由課題 23作品(26作品) 規定課題 59作品(76作品)
平圧20作品(28作品)
輪転39作品(48作品)
北海道 1社3作品 東海北陸 4社8作品
東北 5社12作品 京都 4社7作品
正札 14社22作品 大阪 11社15作品
ラベル 3社3作品 九州 6社10作品
神奈川 1社2作品    

(  )は昨年値

北海道協組:款モクニ、
東北協組:棺トー、三協タックラベル梶A精英堂印刷梶A進和ラベル印刷梶A津軽印刷梶A
正札協組:棺トー、愛媛紙販鞄結梹x店、澗カラ、サトーインプレス梶Aシーベル産業梶A澗カヨシ、大輪印刷梶A且R梨シール印刷、歓ズパック、肝ォーワテックジャパン、鞄c中シール印刷、含ールドプリンター、山王テクノアーツ梶A脅ーワシーリング、
ラベル協組:棺ンメック、興ン技研、棺トー、
神奈川協組:旧[佑社、
東海北陸協組:且O共シール、古川印刷梶A名工銘版梶A棺トー、
京都協組:椛蜥ホシール印刷、葛椏sシールレーベル、坂本シール、鞄圏mレーベル、
大阪協組:カンサイタカラ印刷梶Aアサヒラベル梶A滑ロ紀印刷、感ムユープリント、西田印刷所、褐b比須堂印刷、棺トー、干イワ、竃k村三昌館印刷所、ヤマックス椛蜊縺A幹ンパムシール
九州協組:滑ロ信、兜珠印刷、棺ニー・シーリング、肝゚リコム、椛n美、橋イコー印刷

(順不同)

第32回シールラベルコンテスト講評

規定課題(平圧)講評

今回の規定課題も昨年に続き上質55kgに特色3色という平圧らしい仕様となりました。特色のうち2色には網点及びグラデーションが配置されていたこともあり、そのあたりのインキのノリ、網点に対するマージナル等の加点部分に気を使われた作品が多かったように思われます。このあたり特色のインキの出し入れ(メジウムやコンパウンド等による調整)と色見本に近くするためのインキ濃度との兼ね合い(色見本に近づけるためにはしっかりインキを盛らなければならない)の両方がちょうどよいバランスになった作品が上位を占めた印象です。逆に、網点グラデーションを非常に綺麗に刷るためにインキの盛り量や濃度を若干犠牲にした作品は、加点が厳しくなったと言えます。また、気にしていないと思われるかもしれませんが今作品のように外枠のついているデータに関しては、枠と抜きのずれも減点対象になりますので今後気にしてみてください。

規定課題(輪転)講評

輪転課題についても昨年と同じくプロセス4色になりました。東京(IGAS)開催ということもあり和を意識したデザインになりましたが、この課題データについてはオフセットで印刷された色見本に近くなるように製版時データの調整がかなり必要だったと思われます。例として、配布したデータをそのまま調整なしで製版した場合、着物の青部分と襟のオレンジ、向かって左側の薄茶の模様の中身の色が合うことはほぼなかったのではないでしょうか。このあたりの調整が、各社及び各製版会社の調整のセンスのようなものが出ました。プロセス4色の印刷の平均レベルは高く、正直なところ「これはどう見ても高得点出せない」といった作品は1点もありません。それ故に、ほんのちょっとしたインク飛び、網つぶれ、ピンホール等を減点として拾われてしまう可能性がありますのでそういったところも良くチェックしてみてください。オフセット印刷物に凸版で合わせる課題が数年続いてきたので、来年の課題についてはプロセス以外の印刷課題も考えてみようという話になっていますのでそちらもチャレンジしてみてください。

自由課題講評

昨年に引き続きコロナウイルス及び、それによる世界ラベルコンテストの2年連続の中止が影響し、昨年よりもさらに自由課題の出展数は減少傾向になりました。作品傾向としては相変わらずで、印刷方法を問わず酒類関係のラベルの出展数が最多で、通し回数や特殊インキや箔を使用したものが多く見られました。逆に、とある部門においては応募数が1点もなかったジャンルがあり、優秀賞の枠が一つ余ってしまうといった現象が起きました。来年については現状、世界コンテストは2023年秋ベルギー開催を予定されており、これに向けて自由課題の作品数が拡大することを期待しています。

経済産業大臣賞 作品302 オフセット印刷

スパークリングワインの発泡する感覚をラベルで感じ取ってもらうことを主眼としたラベルです。材料は銀艶を使用し白+カラーの印刷内には0.1ポイントの極細線とマイクロ文字が使用されており、その細い印刷がカスレやつぶれなく印刷されています。さらに後加工としてのニス加工も製版をうまく利用し、1回のニス加工で異なるパターンのニスが塗布されているように上手く製版されています。銀に白+4色の印刷は、白引き部分とプロセス4色部分の印刷のずれや、製版調整時に太らせ細らせなどにより、微妙なズレを発見することも良くありますがこの作品はそれがほぼ見られなかった点も高得点につながったと思います。しいて言うならばかつ筆者の主観ですが、マイクロ文字については審査の加点としては高得点ではありますが、手に取るユーザーに伝わるかどうか?というのが疑問ではありました。実際に審査中も、どこにマイクロ文字があるか見失っていた方もおられました。

経済産業省 商務情報政策局長賞 作品303 オフセット印刷

こちらもオフセット印刷の酒類のラベルになります(日本酒)。こちらは先ほどの作品とは打って変わって、シンプルなプロセス4色にマットニス+箔押しという構成になっています。満天の星空を印刷として際立たせるために黒インキの濃度をつぶれが起きない程度に出していかないと影の部分や星空の暗い部分が出ないとうかがいましたが、それを加味した上でプロセス部分各色のつぶれにじみ等が無いよう綺麗に刷られています。マットニスによってシルエットの部分を際立たせることを意識されていて、その際の質感にはこだわったとの事でした。このマットニスについては、コンテストの応募用紙に平面で貼っている状態よりも円筒形のボトルに貼った状態をイメージされていることが考えられます。(平面だと角度によってニス部分が一瞬見づらい角度がありました)実際のボトルに貼った状態も見てみたい作品です。

経済産業省 商務情報政策局長賞 作品406 複合、ホットスタンプ及びエンボス

こちらも酒類のラベルですが、印刷方法は前2作品とは全く毛色が違います。3回の箔押しとエンボスを毛抜き合わせで製版しており、それらをクッション性の高い和紙コットンにギリギリの加圧で箔押し及びエンボスしています。これを可能にするには、1工程目で印刷するアイマークの印刷の精度を極めて高くする必要があります。これに成功し、さらに後加工中に蛇行が起きない工夫と各々の箔押しの精度検証によって各色箔押し、エンボスをぴったり合わせることに成功しています。また本作品で好評価だったもう一つの要件は、このラベルが実際に使用されている写真の添付にありました。このコンテストは、実際にラベルが使用されている写真を添付することが加点要素につながりますが、この作品については単純に瓶に貼ってある状態の写真だけではなく、瓶の独特な形状、テーブルやグラスとのレイアウト写真が添付されており、明らかに製品としての意匠を強く意識していることが写真から伝わりました。こういった完成形を意識する作品のプレゼンテーションについても高評価を得る一因になるという良いケースになったと思います。







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