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東京都正札シール印刷協同組合理事長からのお手紙

2020.04.13

前略失礼いたします
昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大により、当組合の諸活動も中止・延期を余儀なくされ、厳しい日々が続いております。4月7日には安倍首相により「緊急事態宣言」が発令され、また4月11日には同じく安倍首相が緊急事態宣言が出ている7都府県のすべての企業に対し、職場への出勤者を最低7割減らす要請を閣僚に指示するという、国民が総力を挙げて感染拡大防止に取り組む事態となりました。
そのような中、私たち中小企業経営者は、何を、どうすればよいのか?
皆様のお役に立てるかどうかは分かりませんが、理事長の私が思うことを皆様と共有させていただきたく、このレターをご用意しました。

1.まずは従業員の皆さんに安心を

この先、日本経済はどうなってしまうのか?そしてこの会社はどうなってしまうのか?
一番不安に感じているのは御社の従業員の皆さんです。まず、従業員の皆さんには安心をお届けし、管理職には危機感を持たせましょう。「君たちとこの会社は一蓮托生だ。最後の最後まで、皆さんの雇用を守り抜く」と宣言し、不安を取り除いてあげてください。
また、いざというときのために、厚生労働省のWebサイトで「雇用調整助成金」の情報を集めておいてください。
※状況が目まぐるしく変わり、頻繁に更新されるために直リンクは適切でないと判断しました。「厚生労働省」を検索し、そのトップページから最新情報にたどるようにしてください。

2.優先順位をつけましょう

いま、私たち中小企業経営者に求められていることは、(1) 従業員とそのご家族の安全の確保、(2) サプライチェーンを寸断させないための事業の継続、この2点に尽きると考えています。
後述するリモートワークの開始にあたって、タイムカードはどうするだとか、勤怠の監視はどうするだとか、そんなことは二の次です。従業員とその家族が安全で、何とか仕事が回っていればそれで良し、と割り切ってください。

3.ご自身の安全はご自身で守りましょう

新型コロナウイルス感染拡大を防止する方法はただ一つ、「うつらない、うつさない」です。そのためには、人と人との接触を極力減らしていく。そのためにリモートワーク(テレワーク)や時差出勤が推奨されています。ちなみに私の会社(山王テクノアーツ)では、事務系は極力リモートワーク、またはパーシャル(部分的)リモートワーク(家でできる仕事はできるかぎり家でやって、書類整理など会社でしかできないことだけをするために短時間だけ出社する)、 製造系は6時台・7時台・8時台・9時台に分けた時差出勤を導入しています。またリモートワークができない職種の人に対しては、有給休暇とは別に「防疫休暇」という名称で特別休暇を与えることにしました。

4.ご自身の会社はご自身で守りましょう

組合としてタイムリーな情報提供ができていないことは大変申し訳なく思いますが、ここまで日に日に状況が変わっていくと、組合事務局が情報を取りまとめるのは至難の業です。
むしろ、組合員・会友の皆様が積極的に「一次情報」を取りに行き、自ら動くことが肝要と考えます。
もっとも網羅的なものは、経済産業省のサイトにある「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」です。(こちらもリンクは記しませんので、「経済産業省」を検索してトップページからたどってください)
東京都の取り組みについては、東京都産業労働局のサイトにある「新型コロナウイルス感染症に対応した支援策」が参考になります。
繰り返しになりますが、「情報は自ら取りに行くもの」です。上を向いて口を開けていても、誰も差し出してはくれません。ぜひ、それぞれの会社に適した支援策を見つけてください。

5.「コロナ後の世の中」をイメージしておきましょう

どれだけの時間がかかるか想像もつきませんが、今回のコロナ禍には、かならず終わりがあることだけは間違いありません。ワクチンが開発され、感染拡大が終息した後には、大きな「反動消費」が待っています。その時までに、どれだけ体力を保持し続けていられるかが勝負です。
また、「コロナ後の世の中」はリモートワークが当たり前になり、人々の生活様式も、行動様式も様変わりしていることも予測されます。そんな中でどのような需要が伸びるのか、あるいは衰退するのか。今からじっくりと戦略を練っておきましょう。

6.むすびに

年初の賀詞交歓会のご挨拶で、私は「今年はとても厳しい年になる。気を引き締めて、経営者自らが死に物狂いで働こう」ということを申し上げました。
その時点では、新型コロナウイルスのことは全く念頭にありませんでしたが、結果として想定以上に大変な時代になってしまいした。
繰り返しになりますが、こんな時こそ経営者の「器」や「資質」が問われているのだと思います。
最終的な経営判断は経営者の皆様にかかっています。
急流をゴムボートで下る「ラフティング」のように、時代の荒波に巻き込まれず、この苦難を乗り切っていきましょう。

終息したら、またお会いしましょう!

早々



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